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2015年、フリーペーパー『Roots Roots(ルーツルーツ)』を創刊しました。紙面では語りきれなかった部分をWEBでお伝えします。

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[創刊号] 対談「ルーツへ向けて」

株式会社グリーンライフ 代表 長谷川 真児 三方舎 代表 今井 正人 インタビュー・文/ルーツルーツ編集部

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株式会社 グリーンライフ 代 表 長谷川 真児

昭和42年猪苗代町生まれ。昭和61年北米大陸最高峰 デナリ(マッキンリー)山(標高6194 m)の登頂に成功後、日本人で初めて頂上からスキーでの滑走に成功する。平成元年自宅をログハウスで建築したのをきっかけに、ログハウス事業を始める。

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三方舎 代 表 今井 正人

三方舎 代表。全国のギャッベブームを代表選定人として牽引してきた実績の次の展開を、現在、モロッコをスタートとして行っている。

>三方舎WEBサイトへ

―まず、今井さんと長谷川社長の出会いについてお聞かせください

th__391A7218 (今) 何年くらい前でしょうかね。

(長) 8年くらい前かな。

(今) もともとグリーンライフさんで家を建てられたお客様がボー・デコールがおもしろい店だということでいらしてくださって、それからいろいろと繋がっての付き合いかな。

(長) いや、10年前かな。アニバーサリーだね。スイートテンダイヤモンド送り合わなきゃかな 笑

一同(笑)

(今) 10年たちますね。施主さんから紹介されて店に立寄ってくれて。そして、感謝祭をやるというので、 呼んでいただいて。で当時ギャッベを扱っていたからそれを持って来て販売させてもらって、グリーンライフさんのお客様がかなり感度の高い方々だと聞いていたので、それに合う絨毯を持ってきたんですよ。

―今井さんの印象ってどんな感じだったんですか?

th__391A7194 (長) いやぁ、だって、0(まる)が違うじゃないですか、こんなん売れるのかな?って 笑

(今) もうそれ何十回も聞きましたよ 笑

(長) もうびっくり。いやまじめに。今井さんのその、なんだろ、営業トークじゃないんだよな。なんだろ、説明の仕方がすごいよね。それには、ほんとに感動した。引き込まれるっていうかさもうね、だから、 親子でさ、(たとえ話として)貧しい親子が・・・一生懸命、こう織ってる・・?いや、そんな言い方したら 使えないね 笑

(一同、笑)

(長)で、モロッコのアトラス山脈?

(今) いえ、当時、イランです 笑

(長) その地平線が見えるきれいなところで、一生懸命にイランの親子がさ、そーんな風に織ってんの?!この絨毯そんな思いで作ってんの?!って想像つくわけ それはすごかった。

(今) 商品の説明って言うよりも、その・・・

(長) 背景ね。

(今) 背景、どういう思いでどういうものをみて感じて作っているのか、そしてお客様がどう感じるかっていうのをね、多分そういうのが大事なんじゃないかと。

(長) だからそういうログハウスや住宅なんかも同じじゃないですか、職人さんがほんとうにいいもの作ろうって。例えばログハウスだったらカナダの職人さんが木を切って持って来て、日本の職人さんが受け継いで、一生懸命やろうって作っている訳じゃないですか。一緒なんです。それを今井さんは誇大に・・笑

(今) 誇大!笑

(一同、笑)

th__391A7248 (長) これほろ酔いだったらもっとまずかったね 笑

(今) いやぁ、でも、ギャッベやってるときに思ったことが、ギャッベを気に入ってくださる方って、ある程度感度があるというか感度が高い方に響いたと言うか、今ほど世の中にギャッベが出ていなかったからグリーンライフさんで展示会をさせてもらった時はそういう響く方が多かった。だから感謝祭に来られる方ってすでに家を建てている方々だから、家を建てている間に、長谷川社長やスタッフの方からいろんな話を聞いて感覚を身につけておられる方々が多かったよね。

(長) いや、でも(今井さんのような)こんな人いるんだと思いましたよ。

―逆に長谷川社長のイメージはどんな感じだったのでしょうか?

(今) 年齢を聞いたら自分よりもちょっと上で、オーラ的なものがあって。ちょっと踏み込みにくい感じもあって。同じ年代の人達にそういう感じってないんだよね。だけど、その、大きい会社で従業員も抱えてっていうので、なんかもっている人だなっていうのがすぐにわかって。色々とお付き合い出来ればいいなと単純にそのときは思ったんだよね。 あまり同世代でそういう感覚って芽生えることもなかったんだけど、オーラかな。何かを感じるものがあったよね。薄っぺらじゃない、厚いというか懐の深い人なんだろうなという。それは社長だけじゃなくてスタッフさんとの関係性みてたらわかるよね。それが第一印象だね。それから感謝祭で毎年声をかけてもらって、それで10年。

(長) 今井さんがきた初年度ってすんごい売れたのよ。そのあと違うスタッフが来たら売れなかったのよ 笑

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―それは伝え方みたいなものが今井さん独自のものがあるとか?

(今) まぁ、当時ギャッベは自分一人でやっていたから、他の人はそんなにね。ギャッベというのはスペック・機能面だけ伝えても絶対に売れないわけ。背景だったり欲しくなる情報をお伝えするということが大事で。

(長) まぁ、俺もそうだけどさ、自分が好きなものじゃないと売れないっていうかさ、売れって言われて売れないよね。

―スタッフさんへはその思いをどう伝えて販売につなげていくのですか?

(長) その辺すごい難しいよね。今井さんもそうだけど、建築なんかもいろんな思いがあって歴史があって、それで良いと思ったものをお客さんに伝えているうちにその延長線上が仕事になって。だけどスタッフっていうのはそういうのがなくグリーンライフに入って来て、そこからスタートだからそういう意味ではすごく難しいよね。自分自身が伝えるよりも、自分が当たり前にできることができないのはしょうがないし、しょうがないっていうのも変か。。

(今) どうしてもスタッフっていうのは、ログハウスもギャッベも絨毯もそうだけど、我々社長以上にはなれないわけ。だから、自分がギャッベなんかを好きな思いをもって自分自身が相当上にいかないと引っ張り上げられない。自分が低い位置でいたらそのレベルにしかならないし、だからなるべく、売り方や伝え方、選定の仕方、目利きだっただりを自分が常に上を目指していくことでスタッフも向上してついてくると思うよね。絶対に社長は超えれないから。というか、絶対超えられないだろうなという自負があるしね。

(長) ま、あるよね 笑

―こんな言い方は失礼かもしれませんが、お二人はすごく楽しそうにしているというか。。なんか四苦八苦していないというか。。

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(長) いいや、四苦八苦してますよぉ。

(今) 若い時はいろいろありましたよ。長谷川社長もそうだけど、若いときの経験だったり苦労だったりがベースになるからある程度キャパが広がって受け入れられるようになるよね。それは若い時の経験が苦労や失敗も含めてあったからこそかもしれないね。 まあ 今は色々楽しいことに変えられる力がついたのかもね。

(長) 社長もいろいろ大変だよ。見た目よりもね。

―自分が好きで自信を持って売ってきたものを、また違う誰かに同じ思いをもって売ってもらわないといけないっていうのはとても難しいことですよね。

th__391A7297 (長) そうだね、その、事業継承じゃないけど、自分のやってきていることを継承して伝えるってのは本当難しいよね。同じ思いを持ってお客さまに伝えていくのは難しいね。

―これから始まる Roots というのもそうだと思うのですが。社長とお話をするとよくわかることを、社長がいなくても伝えられないといけないですよね。

(長) 逆にそれができたらすごく強い会社だよね。

(今) 俺なんかもそうだけど、なかなかスタッフに自分の思いを伝えていくのはできないかもしれないから、それは会社の考え・理念で伝えるっていうのが大事だよね。三方舎の「三方よし」もそうだけど、言葉で束ねていかないとなかなか難しいよね。

(長) 「伝え方が大事。伝え方ができないのは悪だ」と。要するに、こんなに良いものを扱っているのに伝えることができなくて、お客様は間違って悪いものを買ってしまうこともあるわけじゃない。自分たちがちゃんといい商品をもって、それをちゃんと伝えることができたら買ってくれるのに。伝え方が出来ないがためにユーザーが不幸になる。それは悪だと。

(今) それは我々が良いもの扱っているから言えるんですよね。良いものっていう定義はいろいろあるんだと思うけど、まぁ社長は体に良いもであったりとか、次世代に継承出来る骨太のきちっとしたものであったりとか、そういう良いものをもっているのに、それを伝えられないっていうのは悪なんですよね。

(長) で、お客様にはほんとうはそれが良いはずなのに、伝えきれないばっかりに違う方へ行ってしまう。それは、やっぱり伝え方なんでしょうね。

―お二人には、その自信があるんでしょうね。

th__391A7215 (今) 良いものを扱っているからこそそれが言えるよね。誇れるものね。

(長) 思いが一番なんじゃないかな、口べたでも。俺なんか口べただけど・・

(今) そんなこと絶対ないでしょう!笑 ぺらぺらしゃべってるけど 笑

(長) いやいや、ほんとに。実はお客さんと話するのそんなに好きじゃないのね。

(一同、笑)

(長) 営業なんて絶対いや。でも話してると熱くなっちゃうよね。自分のやっていることに共感してくれるお客さんと話していると熱くなっちゃうよね。

(今) わかる気がする。

―その思いがあるから売れるんですかね。

(長) 建築って難しいんだけど、みんなには簡単だって言っているの。みんな職人さんがやってくれるんだから、自分の家だと思ってやってみろと。そしたら見積もりするにも何をするにもちゃんと計算するじゃない、確かめて。お客さんはね、何千万もローンを組んで生命保険まで入って家作るんだから、みんな必死で、仕事終わってからうちの見積書見たり、図面チェックしたり。指摘してくれるお客さんがいて、そういう真剣なお客さんばかりなんだけど、それじゃだめでしょうと。お客さんは素人で、我々はこれが仕事でお客さんに指摘されるような仕事してはいけない。だから自分の家を建てるような気持でやれば、そんなに難しくないと。

(長) うちの企業理念じゃないんだけど、職人さんとうちとうちのお客さんの共通の家作りの理念を作ろうと。で、今井さんの三方舎さんの理念をパクって、「三方よしの家づくり」ってのをつくったのね。

(今) 最高ですね 笑。私、傘下になります 笑

(長) 「作り手よし 売り手よし 買い手よし」

(今) 全く一緒です 笑

(今) すごいよね 笑

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(長) 前に久しぶりに遊びに来てくれたとき、ここで1、2時間今井さんの話を聞いてそれはいただきだなと 笑

(今) 三方舎を立ち上げてしばらく経っているのに気づいていなくて、そのとき初めて気づいて・・・。

(長) そうだったんだー!ってね 笑

(今) まぁでも、社長が言ったように三者全員がプラスの気持ちになったり、幸せな気持ちになったり、良いと思わなければだめだよね。どこかしらひとつに歪があったりすると駄目だよね。とくにもの作りなんていうと、家なんて大金をだしているわけだから、きちんとそういう考えを持ったところで作ってもらうのが良いよね。お客様のことを考えるのは当たり前なんだけどその作り手、絨毯だったら織り手さん、社長の場合だったら大工さんだったりとか、その辺の幸せもきちんと考えられる、案外そういうのないよね。

(長) お客さんだけ幸せにしても駄目だし、うちらだけ幸せでも駄目だし、もちろんお客さんが幸せであればうちらも幸せなんだけど。

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