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紙面では語りきれなかった部分をWEBでお伝えします。

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[第05号] 対談「家と庭、それぞれの本物」

株式会社グリーンライフ 代表 長谷川 真児
式会社フィールドスケープ代表 NPO法人アキハロハスアクション代表 原 淳一
インタビュー・文/ルーツルーツ編集部 ph01

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株式会社 グリーンライフ 代 表 長谷川 真児

1990年、けがで寝たきりの生活になった父のために自宅をログハウスで建築したのを機にログハウスを主とした工務店を始める。ログハウス以外にも在来木造住宅や直営の木工所でのオーダー家具の製造販売などを行う。

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株式会社フィールドスケープ代表 NPO法人アキハ ロハスアクション代表 原 淳一

1976年2月28日生まれ。40歳(既婚・高2・中2・5才の娘の父。)2009年秋にセブンイレブン記念財団の環境ボランティアリーダー研修でドイツを訪問。そこで出会った森のようちえんに衝撃を受け開園を決意。 そして2010年にNPO法人アキハロハスアクションを設立。「心に残る原風景をつくる」を理念に掲げ、NPO法人と連携し、事業を進める。

th__391A7218 (長谷川)Rootsに関わってくれる作家さん達から、新潟に原さんにとう熱い男がいるとお聞きし、今日はお話を聞けるのを楽しみにしてきました。原さんは造園業の傍ら、NPOで森のようちえんも主催されてるんですよね。

( 原 )そうなんです。 フィールドスケープという造園会社と、アキハロハスアクションとうNPO法人の経営をしています。今、対談しているこの場所はNPOで「Akiha森のようちえん」 をやっていますね。

(長谷川)山男らしい、いい場所ですよね。造園会社のお名前、フィールドスケープという言葉の意味はなんですか?

(原)原風景という意味で、原という僕の苗字と、ランドスケープ(風景)という言葉の組み合わせです。会社の理念が「心に残る原風景をつくる」なので、この社名を実現していきたいと思っています。特に子ども達に、心に残るような風景を取り戻してあげたいと思っていて、NPOでは森のようちえんをやっているんです。会社の方では、保育園の園庭に森のように木を植えてツリーハウスみたいなのを作ったりして。都市部でも園庭を通して、子ども達が自然と触れ合える体験を提供する事業にすごく力を入れています。

―生活を成り立たせる領域

th__391A7218 (原)フィールドという言葉には、生活を成り立たせる領域という意味があります。そこには4つの段階があると言われていて、はじめは生存のための寝食という領域、次に愛情、そこから自己実現、最後に自己超越、社会に貢献したいという領域がある。その各フィールドをしっかりと満たせる社会をつくっていきたいと、そう思っているんです。

(長)なるほど、壮大ですごいなあ。

(原)会社をやるにあたり、まず自分が一番やりたいことを考えるために、一度ドイツに行ったんですが、そこで森のようちえんと出会って、こういうことをやりたいって強く思ったんです。これが造園っていう、自然が身近にある環境をつくる人間が本当にやるべきことなんじゃないかなと。だから森のようちえんも、造園っていうものに返ってくる仕事。NPOでは森のようちえんの活動をして、その価値観を広めていく、広まった価値観を造園会社のほうで実際に形づくっていく。双方のバランスを相乗効果に変えて、理想とする理念を社会に浸透させていきたいんです。

―本物は社会を幸せにするもの

th__391A7218 (長)僕が今取り組んでいるRootsというブランドには「健康な家、本物と育てる暮らし」という理念があります。ここでは、本物という言葉が大切なキーワードになっていて、僕はそれを追求しています。原さんの考える本物ってなんでしょうか。

(原)本物ってことで言うと、僕はいつも本物に触れていますよね。それは自然、生き物です。木などの植物に触れ合いながら、庭造りも、子供たちの環境づくりもしている。そこから思うのは、本物とは社会を幸せにするものだと思うんです。だから森のようちえんも、園庭も、社会に広めて、社会化していくことで、それが「本物だ」と言ってもらえるようにしていきたいと思っていますね。言い換えれば、幸せで持続可能な社会のためにあるものが、本物。そうみなさんに言ってもらえるようにしていきたいと思っています。

(長)一緒ですね。僕の家づくりも。僕は新建材と呼ばれる建材は使わない。それは本物じゃないと思うから。本物を使わない家は、社会も人も、誰も幸せにしないの。家は人を守るためにつくる。それなのに、人を不健康にする家だったり、地震がきたらすぐ倒れる家をつくってどうする。っていつも思ってきた。本物を使った本物の家は、人を幸せにしますよ。その幸せは社会に繋がっていく。だから、原さんの言うことは分かるなあ。ちなみに、家が人を守るためにあるとしたら、原さんの考える庭はなんのためにあるんだろう?

(原)一番簡単に言えば、庭は、人が自然と触れ合うためにあるんだと思います。生きてるものじゃないですか、庭って。木も生きてるし、そこに来る鳥だって虫だって、土の中のさまざまな生物も生きている。自然って生きてるものが繋がりあって出来ているので人の生活と、その繋がりとの入口に庭があると思っています。自然と人間がともに生きる。その基本的なことに、一番身近なのが庭なんじゃないかなと思いますね。だから山の中の家なら庭はいらないかもしれない(笑)

(長)ある意味では、家も自然と一緒にあると幸せで。いくら断熱をきちっとしても、周りの環境によって全然性能が変わってくる。暮らしの快適さがまったく違ってくるんだよね。

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