先日、小学校の3階のある教室をのぞいてみたら、いくつかの卒業制作を見つけました。
卒業の記念に仲間といっしょに心を込めて作った思い出の作品たち。
デザインは、それぞれ年代・作品によって個性があり、見ていて面白いものです。
こちらは、山潟小学校のシンボルでもある水芭蕉が主役の平成2年度卒業生の作品。
こちらは、平成7年度の作品。
私だったら、歴史上のどの偉人を担当するかしら?と考えるだけで楽しくなります。
こちらは、昭和56年度の卒業制作。
山潟小学校と月輪小学校が合併して、現在の緑小学校になったと聞いていますが、これは月輪小の卒業制作ですね。
シンプルなデザインがとても可愛いです。
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昭和56年度の卒業生ということは、当時12歳だった少年少女の39年後…
つまり、現在51才になられた卒業生の皆さんの作品ということになります。
今、どんなに偉そうにしている大人にだって、
今、どんなに真面目に働いている大人にだって、
誰にだって『こども時代』があったのだと思うと、なんだか不思議な気がします。
どんな大人だって、今の子どもたちと同じように、
「宿題やりたくないな」とか
「早く休み時間になってみんなと遊びたいな」とか
「先生に怒られるの嫌だな」とか
「今日の給食のメニューはなんだろな」とか
毎日、いろいろなことを思いながら「こども」として過ごしていた過去があります。
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使われなくなった小学校を利活用するからこそ、取り戻せる、または鮮やかによみがえる「こどもの頃の感覚」があると思います。
大人には言いたくない、隠したかった気持ちや、大人に言われて嬉しかった言葉、嫌だった言葉。大人にしてもらって嬉しかったこと、嫌だったこと。
あの頃、どんな気持ちでこども時代を過ごしていましたか?
あの頃、どんなことをして遊ぶのが好きでしたか?
大人になった今、プレーパークで遊ぶこどもたちの様子を、
自分がこどもだった頃の気持ちを思い返しながら見守ってもらえたら、
大人とこどもの距離がぐっと近づくような気がしています。