先日、Roots郡山モデルハウスで『木のおもちゃであそぼう』というイベントを開催しました。
郡山で輸入玩具と絵本、雑貨を取り扱っている「ギャラリーマナ」のオーナー・上野良一さんを講師にお迎えして、お子さんの発達段階に合わせたおもちゃの選び方や遊び方を紹介していただくという企画。
当日は0~4歳までのお子さん4名を含む3組の親子が集まり、実際に様々な木のおもちゃに触れながら、上野先生のお話しに耳を傾けました。
上野先生は、県内の保育園や幼稚園の先生を対象に講習会なども開催している幼児期の遊びや発達の分野のスペシャリストです。
なんといっても、先生の声と語り口がとーっても優しくて穏やかで、話を聞いているだけで心が癒されてしまいます😊
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幅広い年齢の子どもたちが集まりましたが、みんなが席に着くと難しい話は一切なしに、すぐにおもちゃで遊び始めた先生。
子どもはもちろん大人も、先生が次々と紹介してくださるおもちゃにすっかり釘付けになり、夢中になっていました。
時代を越えて、世界中の親子に愛されてきたおもちゃたちにはそれぞれ深い歴史があり、本気で作られたおもちゃを与えると、子どもたちも本気で遊ぶとのこと。
おもちゃには段階があり、ただ楽しいから与えるのではなく、その子の発達の段階に応じて、どんなおもちゃで遊ぶのが良いのかを見極めるのが大事だと、上野先生はおっしゃっていました。
どんなタイミングでどんなおもちゃを与えるのが良いのか、見守る大人のちょっとした声掛けや関わり方で、その遊びがぐっと深まったり、その子の持つ集中力がより発揮できるようになるという場面を目の当たりにして、私もとても勉強になりました。
例えば、「箸の使い方」ひとつとっても、箸の練習をひたすらやらせるのではなく、まずは「小さいものをつまめる」という手指の使い方が基本になる。「遊び」を通して手指の発達を促していけば、自然と箸を正しく持てるようになるそうです。
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また、木のおもちゃの王道・積み木も、上質なものを選べば1歳から「積み上げる達成感」を味わうことができます。
おもちゃで遊ぶことによって、物理学や動体力学など、難しい理論で立証されるような複雑なことが目の前で簡単に体験できる。「理論」よりも「体験」が先になるのが、遊びの良いところ。
良いおもちゃを与えたからと言って、頭がよくなるという約束はできないけれど、道具がうまく使えるようになったり、いろんなことに興味をもったり、自分の興味を伸ばせるようになるきっかけになる。こどもの心の中を覗きみることはできないけれど、遊んでいる様子を見て、その子の心の中を垣間見ることはできる、と上野先生は言います。
そんなツールとして、お気に入りのおもちゃを暮らしの中に取り入れるということは、とても素敵なことだなぁと感じました。
次回は、参加者さんからのご要望の多かった、世界の絵本をご紹介いただくイベントを開催したいと思っております。
詳細が決まりましたら、HP・DM・FBでお知らせします(*´▽`*)
どうぞ、お楽しみに!!