毎週日曜日に開催している子どもの遊び場プレーパーク。
「毎週日曜日、どんなお天気でも開催しています」と話すと、
「雨の日もやっているんですか?」と驚かれることが、よくあります。
もちろん、警報が出るような荒天の日にはお休みにすることもありますが、
基本的にプレーパークは、雨の日も風の日も雪の日も開催しています。
もちろん、晴れた日に比べて、遊びに来る子どもたちの人数も少ないですし、
雨の日に遊ぶためには、それなりの準備をしなければ、楽しく遊び続けることが難しくなります。
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先週の日曜日は、久しぶりに一日を通して雨降りの一日でした。
前日にカフェ煙突の木にいらっしゃって、プレーパークのことを知ってくださったご家族が、雨でもやるという情報を得て、ご家族で遊びに来てくださいました。
Rootsの森にあるタイニーハウスのデッキには屋根がかかっているので、
そこに荷物を置き、雨に濡れない環境で、焚火やちょっとした工作を楽しむことはできるようにしています。
ですが、長靴を履き、レインウェアをしっかり着れば、子ども達の外遊びの世界はぐんと広がります。
小川で水を汲み、
砂場でお料理を作り、
虫を追いかけ、おにごっこだってできる。
雨の日にしか見られない、キラキラ輝く葉っぱ、波紋が広がる水面、晴れている時と触感が変わる砂や土。
子ども達がワクワクしながら五感で感じとることのできる自然の神秘は、森じゅうに無限に広がっているのです。
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自然の中で子どもたちと一緒に過ごすときに、私が意識しているのは「与えすぎないこと」です。
ある女の子は、午後になり小雨になった森の中で遊び始め、ふと見るとトレーナーを着ていたので、
「今、雨降っていないように見えて細かい雨が降っているから、上着来たほうがいいんじゃない?」と、声を掛けました。
するとその子は「いいの」と言って、そのままブランコに乗り始めました。
このような場合、普通だったら、「風邪をひくから上着を着なさい」と、上着を着ることを周りのおとなに無条件に強いられることが多いかもしれません。
でも、私はそれをなるべくしないようにしています。
しばらくして、女の子は「寒い」と言って、ブランコを降りて帰っていきました。
周りのおとながすべて先回りして、あれはダメ!これはダメ!と規制しすぎると、子ども達は考えることをやめ、言われたことをしていればいいという受け身の癖がついてしまいます。
その子自身が周りの環境や自分の体温の変化に気付いて、上着を必要だと考え判断するきっかけが奪われてしまいます。
雨に当たったら寒い、川に落ちて服や靴が濡れたら冷たい。
外遊びをしていて起こるそういったちょっと不快な経験を、あえて子どものうちに経験させて、自分で解決する方法を考える訓練ができるということが、本物の自然の中で自由に遊ぶからこそできる、貴重な経験ではないのかなと思います。
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さてさて、明日はなんだかなごり雪が降る予報!
Rootsの森のきっと今年最後の雪景色が見れると思います⛄
明日は『宝さがし』と題して、真っ白なRootsの森でお宝を隠して探す遊びをします✨
暖かい格好に、スノーブーツ、手袋、帽子などもお忘れなく!
プレーリーダーもしっかり冬装備をして、お待ちしています(*´▽`*)